東京藝術大学の学生と教員が作品づくりを通して、文化的処方のシーズを生み出していきます。
美術、音楽、映像、演劇など、様々な分野で活躍する学生、教員の総力を上げて
これまでのアーティスト像を覆す新たなアートの価値を作っていきます。
これらのプロジェクトは、東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクトの一環で実施しています。
常盤平団地プロジェクト
「ときわ平のコエ・カタチ」
加藤 康司
教員
その他
グローバルサポートセンター 助手
千葉県松戸市常盤平を拠点に、多様な背景を持つ人々の「声」に耳を傾け、アートによる実験的な場の「かたち」を創出します。
教員
その他
常盤平団地プロジェクト「ときわ平のコエ・カタチ」
千葉県松戸市常盤平を拠点に、多様な背景を持つ人々の「声」に耳を傾け、アートによる実験的な場の「かたち」を創出します。
「ときわ平のコエ・カタチ 」と題した本企画では、入居者同士、また日本人と外国人との距離が課題となっている常盤平団地で、アーティストの加藤康司、団地在住のライター原田恵と、同じく団地在住で演出家の岩澤哲野の3名が主催し、展覧会やワークショップなどを通じて観客が流動的に交差する「複合的な場(プラットフォーム)」を創出します。
地域住民の「物語」に注目することで、一人一人の能動的な参加と対話を促し、世代や国籍の異なるコミュニティ同士の境界を超えて、孤独から解放する新たな交流のかたちを実験します。
代表者
加藤 康司
東京藝術大学
グローバルサポートセンター 助手
実施協力者
原田 恵
ライター(共催者)
岩澤 哲野
演出家(共催者)
手入れのリレー
小牟田 悠介
教員
その他
芸術未来研究場ケア&コミュニケーション領域 特任助教
岡山県犬島でアート/食/自然/歴史を介して、島民と来島者が一緒にこれからの暮らしについて考えるコミュニティ形成プロジェクトです。
教員
その他
手入れのリレー
岡山県犬島でアート/食/自然/歴史を介して、島民と来島者が一緒にこれからの暮らしについて考えるコミュニティ形成プロジェクトです。
超高齢社会となる日本の未来を先ゆく岡山県の犬島は、平均年齢が80歳以上の島です。この島の恵みとアートワークショップを通して私たちの将来について考える時間を持つのが「手入れのリレー」です。犬島が抱えた近代化の歴史から現在の姿を知り、島民と来島者の共同作業を通してこの先の未来に届けるための経験をつくります。「手入れのリレー」を次の来島者へ引き継ぎながらどこにいても繋がることができる持続可能な学びの場を作ることを目指しています。これまで犬島に関わる関係者が形を変えて継続している取り組みに、今回は各地にいる “アートコミュニケータ”が繋ぎ手となり参加する仕組みを試行します。3年に一度の芸術祭とも連動することで、県外から芸術祭へ関わる市民参加の新しい方法も模索します。
代表者
小牟田 悠介
東京藝術大学
芸術未来研究場ケア&コミュニケーション領域 特任助教
実施協力者
橋詰 敦夫
明るい部屋
妹島和世建築設計事務所
犬島の島民
アートコミュニケータ
表現を着がえる演習
西尾 美也
教員
美術
美術学部先端芸術表現科 准教授
「着がえる」ことは、他者の立場になって考えてみることであり、着がえられない核を発見すること。「着がえる」を通して、「共に生きる」を表現します。
教員
美術
表現を着がえる演習
「着がえる」ことは、他者の立場になって考えてみることであり、着がえられない核を発見すること。「着がえる」を通して、「共に生きる」を表現します。
学生と町の人々を対象にした「表現を着がえる演習」は、自らの表現を別の条件で、別の形態で思考していくためのレッスンです。東京都墨田区北部の向島地域の商店街に佇む洋品店を舞台に展開します。高齢化が進み、商店街は活気を失いつつありますが、「災害に弱い」とされてきた町だからこそ、近い距離で「共に生きる」高度な暮らしが根付いています。学生が洋品店に合わせて表現を着がえることで、店主は第一の観客となり、それを来客者に説明し対話や繋がりを生み出す表現者にもなります。学生と店主が普段の表現を「着がえる」ことで、「いま・ここ」という着がえられない核を描き出し、洋品店の「生きたアーカイブ」を、関与者全員が主体的立場となって表現していくのが本企画の趣旨です。
代表者
西尾 美也
東京藝術大学
美術学部先端芸術表現科 准教授
実施協力者
長島 確
東京藝術大学
国際芸術創造研究科
准教授
後藤 大輝
一般財団法人八島花文化財団 代表理事
テンギョー・クラ
アーティスト
キラキラ橘商店街の方々
すみだ向島EXPO実行委員会の方々
本読みワークショップ:他者の語りを歩く
西原 珉
教員
美術
美術学部先端芸術表現科 准教授
分かちあえないでいた物語を他者が語り直すことを通じて、人と人の間に新しい結びつきをつくり出すセラピューティック・ワークショップ。
教員
美術
本読みワークショップ:他者の語りを歩く
分かちあえないでいた物語を他者が語り直すことを通じて、人と人の間に新しい結びつきをつくり出すセラピューティック・ワークショップ。
世界が膨大な情報で溢れ、デジタルデバイスが大小様々な物語の語り部として機能しているいま、個人の物語に他者が深く関わる機会が減少しています。個人が抱えている痛みを伴う物語を他者が語り直すこと、分かちあえないと感じていた自分の物語を他者が語るのを聴くこと、を行うためのワークショップです。心理療法として行われているナラティブセラピー、ドラマセラピーの知見を取り入れ、個人とコミュニティのウェルビーイング向上の効果を図る研究の第一段階として、聞きとり、脚本制作、読み合わせの三段階から構成する「本読みワークショップ」を実施し、語りと身体表現が持つセラピューティック(治療的)な効果を用いて、参加者が抱える物理的・精神的孤立にアプローチします。
代表者
西原 珉
東京藝術大学
美術学部先端芸術表現科 准教授
実施協力者
椎原 晶子
國學院大学
観光まちづくり学部 教授
荒木 直子
国際教養大学
教養学部 教授
あなたの好きな人の、100年後のお誕生日会を計画する
人見 紗操
教員
美術
美術学部先端芸術表現科 教育研究助手
大切な人の100年後のお誕生日について、どのようにお祝いするのか協力者と話し合いを重ね、はるか未来のお誕生日会の予行演習を行います。
教員
美術
あなたの好きな人の、100年後のお誕生日会を計画する
大切な人の100年後のお誕生日について、どのようにお祝いするのか協力者と話し合いを重ね、はるか未来のお誕生日会の予行演習を行います。
第一子の出産がこのプロジェクトを考えるきっかけになっています。ある時、子をあやす父親にカメラを向けると彼はおどけて「〇〇ちゃん、86歳のお誕生日おめでとう!…きみがこの動画を見ているということは私はもうこの世には…」といって、86年後の子の誕生日に向けたバースデービデオメッセージのていで語りだしました。単にふざけて行われたその振る舞いに私は笑いました。
しかしながら、私は今まで作品制作を通して未来を想像する方法を考えてきたつもりでしたが、自分が歳を取り、不在となる世界について実感を伴い想像したのはその瞬間だったように思います。それは自身の老いを意識することでもありました。
その体験から、大切な誰かの何年も先のお誕生日を祝うこと、お誕生日会を計画し、そのことを考えることは、年代も時代も超え、少しワクワクし、未来を想像することにつながるのではないかと考え、本プロジェクトを発案しました。
本プロジェクトは、より多くの経験や知識、時間的な幅を持つ高齢者の方々の協力を得て行います。
代表者
人見 紗操
東京藝術大学
美術学部先端芸術表現科 教育研究助手
実施協力者
社会福祉法人
徳心会 こぶしえん
目黒区立高齢者センター
川口蓮
東京藝術大学美術学部先端芸術表現科
教育研究助手 (題字制作)
みんなで考える・つくる子ども病院 2024
丸山 素直
教員
美術
美術学部デザイン科 テクニカルインストラクター
長野県立子ども病院で暮らす人々と一緒に、居心地の良さと心のケアについて考えながら、皆で手を動かしてつくっていきます。
教員
美術
みんなで考える・つくる子ども病院 2024
長野県立子ども病院で暮らす人々と一緒に、居心地の良さと心のケアについて考えながら、皆で手を動かしてつくっていきます。
2017年から通っている長野県立子ども病院。「I LOVE YOU」プロジェクトには2020年から支援していただいています。当初は重い障害をもつ子どもたちが入院をしている2病棟の内装デザインから始まり、2020年以降は新型コロナウィルスが猛威を振るう中、ベッド周辺で子どもたちや家族たちが少しでもほっとできるワークショップをデザインしました。この数年はようやく現地に赴くことができるようになりましたが、それでもまだ患者である子どもたちが集まって制作をすることが難しい状況です。たとえ離れていても、医療従事者や子どもたち、家族と一緒に大きな作品をつくり、病院を明るく彩っていくプロジェクトです。
代表者
丸山 素直
東京藝術大学
美術学部デザイン科 テクニカルインストラクター
実施協力者
垂見 幸哉
東京藝術大学
美術学部デザイン科 助教
ただそこにいればいい・ミュージック・カフェ〜あなたとわたしとアートがごろりんと〜
吉井 瑞穂
教員
音楽
音楽学部器楽科 准教授
カフェに来る人も音楽を演奏する人も、もっと自由にその場に居られるようアートを中心としたあたらしいかたちのコミュニケーションを模索します。
教員
音楽
ただそこにいればいい・ミュージック・カフェ〜あなたとわたしとアートがごろりんと〜
カフェに来る人も音楽を演奏する人も、もっと自由にその場に居られるようアートを中心としたあたらしいかたちのコミュニケーションを模索します。
わたしたちは東京藝大の教員、学生、職員、そして地域の人へ、お互いに開かれた場所としての音楽を中心とした、ミュージック・カフェを提案します。
まず、これまでにコンサートや展覧会にあったきまり、慣習を取り除き、カフェに来る人も音楽を演奏する人も、もっと自由にその場に居ること、参加できるようにします。
そこではアートを中心としたあたらしいかたちのコミュニケーションを模索します。このプロジェクトの特徴は、想像するだけではわからない、アートを核としたコミュニケーションをカフェという形式で実際に行ってみて、偶発的な要素もとりこみつつ、インタラクティブに場の成り立ち、可能性を学習し見極めていこうとする点にあります。最終的にはこのような、ミュージック・カフェの試みが、音楽文化、美術のなかに一つの可能性として取り込み可能な、雛形としてまとめることができればと考えています。
代表者
吉井 瑞穂
東京藝術大学
音楽学部器楽科 准教授
実施協力者
大塚 直哉
東京藝術大学
音楽学部古楽科 教授
藤本 隆文
東京藝術大学
音楽学部古楽科 教授
鈴木 大介
ギター奏者
新妻 葉子
東京藝術大学
芸術未来研究場 特任助教
古川 実季
東京藝術大学
芸術未来研究場ケア&コミュニケーション領域 特任助手(DOORプロジェクト担当)
古川 聖
東京藝術大学
美術学部先端芸術表現科 教授
ART×SDGsアートプロジェクト Ⅱ 〜子どもたちとシルバー世代が一緒にワークショップ創作!~
秋本 瑠理子
学生
美術
美術研究科芸術学研究領域(美術教育)博士課程2年
中学・高校生と共に行う、地域におけるアートの学び場づくりの実践。子どもたちとシルバー世代が一緒にワークショップづくりに挑戦します!
学生
美術
ART×SDGsアートプロジェクトⅡ
〜子どもたちとシルバー世代が一緒にワークショップ創作!~
中学・高校生と共に行う、地域におけるアートの学び場づくりの実践。子どもたちとシルバー世代が一緒にワークショップづくりに挑戦します!
2023年より、地域におけるアートの学び場づくりを実践してきました。
そこではアートを介して幼稚園児、小学生、中学・高校生と作品を作ることを通じて子どもたちの主体性を育みながら、創作や一緒にワークショップをデザインしてゆく試みを続けています。
その一つである高齢者介護施設との交流では、施設でアートプログラムを実施するだけではなく、子どもたちとシルバー世代が一緒にワークショップをデザインして、一つのワークショップを作りあげることを目的としています。
主体的に学びながら社会貢献につながるワークショップを実践する試みにご興味をお持ちいただけましたらぜひご参加ください!
代表者
秋本 瑠理子
東京藝術大学大学院
美術研究科芸術学研究領域(美術教育)博士課程2年
七和「人間エンジン」の制作
東 弘一郎
学生
美術
美術研究科先端芸術表現研究領域 博士課程3年
ロータリー除雪車をモチーフに、人力で動かす巨大な新作「人間エンジン」を制作。豪雪地帯である新潟県十日町市七和地区住民の団結力を象徴しています。
学生
美術
七和「人間エンジン」の制作
ロータリー除雪車をモチーフに、人力で動かす巨大な新作「人間エンジン」を制作。豪雪地帯である新潟県十日町市七和地区住民の団結力を象徴しています。
《人間エンジン》は、「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2024」出品作品として豪雪地区である新潟県十日町市七和地区に設置されました。雪を吹き飛ばし道を切りひらく「ロータリー除雪車」をモチーフに、七和地区で豪雪に向き合う住民たちの団結力をイメージした、動く作品です。七和地区の方だけでなく、来場者を含む「人」そのものが動力=エンジンとなる「人間エンジン」。作品に使用した部品は、この地域で使われなくなった自転車の一部です。一度は廃棄されたものが、七和地区の住民らの力を借りて、作品として蘇り、地域で再び動き出します。
代表者
東 弘一郎
東京藝術大学大学院
美術研究科先端芸術表現研究領域 博士課程3年
実施協力者
株式会社あずま工房
制作
有限会社プレイグランドプロジェクト 牛嶋均
制作設計協力
関田 重太郎
作品設計
七和地区振興会
制作協力
建装ホサカ 保坂豊
作品塗装
株式会社ドゥースリー
写真印刷
株式会社小泉工業
撮影協力(ロータリー除雪車)
日本染芸 庭野政義
孔版印刷
株式会社NICHIJO
図面提供
株式会社マツイ
ブレーキ設計
中川陽介、上田平歩樹
映像撮影
山田陸、馬場悠輔、上田平歩樹
制作アシスタント
公益財団法人クマ財団
助成
口唇と舌で鑑賞する立体作品《Jam Dipper》の文化的処方の可能性についての研究
荒川 弘憲
学生
美術
先端芸術表現研究領域 博士課程1年
舌で鑑賞する立体作品《Jam Dipper》を制作し、文化的処方としての可能性を探ります。
学生
美術
口唇と舌で鑑賞する立体作品《Jam Dipper》の文化的処方の可能性についての研究
舌で鑑賞する立体作品《Jam Dipper》を制作し、文化的処方としての可能性を探ります。
《Jam Dipper》はハニーディッパーのような、カトラリー的な機能を持つ美術作品として構想しています。ハニーディッパーのようにヘッドを持ち、そこに溝や不定形な形を与えることで《Jam Dipper》に独自性が与えられています。目で見るだけでなく、これをジャムにディップし舐めることでも鑑賞できる作品です。
体験の要素もある作品であることから、ゆくゆくは文化的処方として応用したいと考えています。舌は複雑な機能を持ち、身体の外側と内側のあいだにある魅力的な器官です。舌の持つ感覚器官としての豊かさを活かして、《Jam Dipper》によって何ができるのか。こうした問題意識のもと、医学系の研究者とともにこのプロジェクトを具体化していきます。
代表者
荒川 弘憲
東京藝術大学大学院
先端芸術表現研究領域 博士課程1年
実施協力者
三宅 理沙
東京医科歯科大学
医歯学研究科 博士課程/歯科医師
アートプログラムを介した子どもの地域交流の可能性
酒井雅代
学生
GA
国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻 博士課程2年
地域福祉をテーマに展開するアートプログラムについてアクションリサーチを行っています。
学生
GA
アートプログラムを介した子どもの地域交流の可能性
地域福祉をテーマに展開するアートプログラムについてアクションリサーチを行っています。
本研究では、地域福祉の課題を起点に複数のアーティストが協働でアートプログラムの開発を行います。また、実施したプログラムについて、アーティストと地域の人々とともに省察し、アートがどのようにして貢献できるのかについて考察します。
具体的には、子どもの地域交流を目的とし、地域の小学校を会場にアートなコンテンツを用いた「お祭り」を開催します。美術、音楽、身体表現を専門とするアーティストが、おもいおもいのアートな屋台を開く、出入り自由なイベントです。それぞれの屋台では、参加型のコンテンツが用意されており、来場者は興味の赴くままに好きな屋台に参加することができます。また、子どもたちの参画を一歩深化させるべく、「お祭り」準備メンバーを募り、お祭りづくりの事前ワークショップを開催します。
代表者
酒井 雅代
東京藝術大学大学院
国際芸術創造研究科 アートプロデュース専攻 博士課程2年
実施協力者
山崎 朋
東京藝術大学
キュレーション教育研究センター
石川 清隆
東京藝術大学大学院
国際芸術創造研究科
特任助手
話しあうためのやさしいおどり
佐藤 利香
学生
美術
美術研究科先端芸術表現専攻 修士課程1年
誰もが持つ媒体である身体と言葉を手がかりに、コミュニケーションの現状を考えながら新しい対話のかたちを追求します。
学生
美術
話しあうためのやさしいおどり
誰もが持つ媒体である身体と言葉を手がかりに、コミュニケーションの現状を考えながら新しい対話のかたちを追求します。
「話しあうためのやさしいおどり」は、身体表現が人間の本能に根ざしたアートであるという概念を軸とし、身体を用いた対話を試みるプロジェクトです。日常対話の中で交換される仕草や表情に着目して、普段言葉にしない/できないような感情や感覚を気軽に提示できるアイコンをつくるワークショップを行います。
福祉などのケアにおけるコミュニケーション、異なる言語を用いる留学生との会話、日頃から話すことや表現に苦しさを感じている人など、より多角的な視点から「身体の対話」を模索します。話の得手不得手や障がいの有無にかかわらず、様々な立場の人が対話を諦めずにいるためにはどうすればいいかを、共に考えたいです。
代表者
佐藤 利香
東京藝術大学大学院
美術研究科先端芸術表現専攻 修士課程1年
実施協力者
橋本 真那
東京藝術大学大学院
美術研究科先端芸術表現専攻 修士課程1年(共同研究者)
HUNG MENG CHEN
東京藝術大学大学院
美術研究科先端芸術表現専攻 修士1年(写真・映像撮影協力)
トークイベントにおける場の緩やかな拡張の試み
神道 朝子
学生
GA
国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻 修士課程2年
トークイベントの場を微弱電波ラジオの性質を活かして、緩やかにひろげ、それぞれの聞き方や話し方を探してみる試みです。
学生
GA
トークイベントにおける場の緩やかな拡張の試み
トークイベントの場を微弱電波ラジオの性質を活かして、緩やかにひろげ、それぞれの聞き方や話し方を探してみる試みです。
令和6年能登半島地震を出発点に、次なる(もしくは渦中の)災禍の備えとして、人と出会い対話していくことを目指すディスカッション・シリーズ「縄を綯っていく」を開催しています。金沢の観光地にあるトークイベントの会場〈待合室〉の特徴を活かし、偶然居合わせた人も、緩やかに対話の場へ導く仕組みを創りたいです。ラジオ・アーティスト、微弱電波愛好家の毛原大樹さんをお招きし、ラジオの周波数を探り合わせる行為から聞こえ始める音に耳を傾ける環境をつくります。気になればトークイベント会場に入ることも、少しラジオを聞いてから立ち去ることもできるというトークイベントへの参加方法の「これもまたあり(ALSO)」を増やしてみようと思います。話す人も気配を感じるけどはっきり見えない誰かを想像しながら話してみるという試みです。
代表者
神道 朝子
東京藝術大学大学院
国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻 修士課程2年
実施協力者
毛原 大樹
アーティスト
NPO法人ガクソー
Neo.PATAKARA:リハビリのための歌唱曲
杉浦 瑛優
学生
音楽
音楽研究科作曲専攻 修士課程3年
高齢者の嗜好に合う口腔機能リハビリ用の歌唱曲を創作。歌うことによる口腔機能と主観的幸福感への影響を評価し、医療介護施設での活用を目指します。
学生
音楽
Neo.PATAKARA:リハビリのための歌唱曲
高齢者の嗜好に合う口腔機能リハビリ用の歌唱曲を創作。歌うことによる口腔機能と主観的幸福感への影響を評価し、医療介護施設での活用を目指します。
高齢者の社会的孤立を予防・改善するためには、口腔機能の維持・向上の取り組みが重要です。口周りの筋力の低下は、食事や会話における困難を招き、社会参加の機会を妨げる可能性があります。そのため、全国の医療介護施設では、口周りの筋トレが行われているのですが、特定の発音を単調に繰り返すというものが多く、高齢者が口周りのリハビリを中々続けられないという課題があります。
この研究では、高齢者がモチベーション高くリハビリに取り組めるような歌唱曲の創作とその効果検証を行います。制作曲が高齢者の口腔機能や主観的幸福感に与える影響が確認されれば、それを医療介護施設に普及していきたいと思っています。
代表者
杉浦 瑛優
東京藝術大学大学院
音楽研究科作曲専攻 修士課程3年
実施協力者
三宮 柾名
ランカスター大学
公衆衛生大学院 博士課程/横浜市立大学 医学研究科 共同研究員
北村 智久
六町もやい歯科 院長
北村 智美
一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会 医療経済研究機構 研究員
環身体性
<一千年の接触を残す>
諏訪部 佐代子
学生
美術
美術研究科絵画研究領域(版画)博士課程2年
参加型展示企画を通じて、ケア的視点を持ち、植物やその土壌との共生を促進し、自然との関わりを通じた心身の健康の向上を図ります。
学生
美術
環身体性<一千年の接触を残す>
参加型展示企画を通じて、ケア的視点を持ち、植物やその土壌との共生を促進し、自然との関わりを通じた心身の健康の向上を図ります。
ケア&コミュニケーションをテーマに、全世代向けの「歩く」ワークショップを行います。私たちは理論と実践を重んじながら、三つの段階を経て企画を考えています。第一段階では、プレイベントとして、神奈川県山北町にて今年6月初旬に野焼きワークショップを行いました。このイベントでは参加者が持ち寄った作品を野焼きを利用して焼きました。第二段階では9月初旬に、フランス南西部のジェゾーと上野をオンラインで繋ぎ、「歩く」ワークショップを開催します。第三段階では私たち企画者と参加者の視点をまとめた小冊子「歩くための書_ケアを考える」を作ります。
人間と非人間の関係を論ずる上で、野焼きや歩くというアクションがリアリティを持った大きな装置として機能するのではないかと私たちは考えています。これらは地域の子供たちをはじめとする参加者とも相互に関わりながら行い、1000年後にこのプロジェクトでつくられた土器を残すため、芸術情報センター(AMC)のArtec Leoを使い3Dスキャンしデータの形にします。
代表者
諏訪部 佐代子
東京藝術大学大学院
美術研究科絵画研究領域(版画)博士課程2年
実施協力者
吉野 はるか
アーティスト
井上 潤美
アーティスト/ダンサー
Bubble and Soul
チャール・ハルマンダル
学生
映像
映像研究科映像メディア学専攻 博士課程2年
仲乃湯で国内外の作家の映像を上映することにより、地域に暮らす若年層と高齢者、地方と都市、日本と海外をつなげる試みです。
学生
映像
Bubble and Soul
仲乃湯で国内外の作家の映像を上映することにより、地域に暮らす若年層と高齢者、地方と都市、日本と海外をつなげる試みです。
横浜市中区に位置する「仲乃湯」は、昭和32年の創業以来の変わらぬ佇まいと文化を残す銭湯です。本企画は、10月上旬から中旬までの1週間、展示を予定しています。投影映像は、藝大在籍のアーティストによる作品を主に、他にも日本、インドネシア、中国、フィリピン、オランダ、フランス等、世界各地の映像作家に上映作品の提供を呼びかけます。銭湯の休業日である土曜は特別イベントを開催します。映像の上映だけでなく、湯殿の空間を生かした音響パフォーマンス、仲乃湯店主による名物クイズ大会、平面作品展示、物販などを行うことで、美術関係者と地域住民の交流を促すイベントになればと思います。
代表者
チャール・ハルマンダル
東京藝術大学大学院 映像研究科映像メディア学専攻 博士課程2年
実施協力者
副島 しのぶ
東京藝術大学大学院 映像研究科映像メディア学専攻 博士課程
李姿䆾
東京藝術大学大学院 映像研究科アニメーション専攻 修士課程
蔡循(サイジュン)
黄金町エリアマネジメントセンター(企画キュレーター)
身体から発露する音楽
森めぐみ
学生
美術
美術研究科先端芸術表現専攻 修士課程2年
ワークショップと作品鑑賞、ディスカッションの一連の企画の中で、新たな芸術的経験の在り方を模索・創造する場を構築します。
学生
美術
身体から発露する音楽
ワークショップと作品鑑賞、ディスカッションの一連の企画の中で、新たな芸術的経験の在り方を模索・創造する場を構築します。
空気の振動によってきこえる聴覚的音楽だけではない、行為としての音楽表現から感じ取る「発露する音楽」は、全ての人が持つ身体に起点を置いた概念として、本企画代表者が研究の中で導き出そうとしている言葉です。
現代社会を生きる多様なアイデンティティを持つ他者と空間を共にし、その身体の内面から発露する音楽や律動に触れる経験を通して、音楽の拡張を目指します。
自分とは異なる他者に対して未知であることの不安から、関係性構築に消極的になるのではなく、未知であるという事実に正面から向き合い、試行錯誤していく必要があります。その架け橋となり得る芸術について、皆さんと一緒に考えたいです。
代表者
森 めぐみ
東京藝術大学大学院
美術研究科先端芸術表現専攻 修士課程2年
実施協力者
元明浩幸
台東区立柏葉中学校
主幹教諭
台東区立柏葉中学校 手話部