ABOUT

東京藝術大学をはじめとした大学・企業・団体は
福祉・医療・テクノロジーと融合したアートコミュニケーションによる
誰もが「自分らしく」いられる共生社会を実現します。

超高齢化社会に備え、福祉施設や文化施設等においてコミュニケーションを誘発することができる新たな芸術体験「文化的処方」(社会的処方を援用)を開発します。
それを専門人材「文化リンクワーカー」が高齢者に届けることで、誰もが取り残されず、人々が社会に参加できる新しい社会的回路をつくります。

※社会的処方:身体的健康のみならず、精神的及び社会的に健康であることのために、薬ではなく、社会との繋がりを専門人材であるリンクワーカーが医療機関等と連携し必要とする者に処方する仕組みで、主にイギリスなどで実装されている。

VISION

拠点ビジョン

NEXT SDGsロゴ

上記社会を目指す上で、本拠点では2030年以降を見据えてNEXT SDGsを提案します。物質的・構造的・制度的な持続可能性に基づき問題解決を目指す現在のSDGsから、一人ひとりの「こころの豊かさ」を育み精神的貧困の解決へと拡張し、人の心を中心に据えて17個のゴールの垣根を融かし、社会に総合知を創出するアートの力を図に示す NEXT SDGs に託しています。
しかし、こうした未来のありたい社会像の実現を阻害するのが、超高齢化社会における「望まない孤独や社会的孤立」(以下、孤独孤立)です。これを乗り越えるために、本拠点ではアートと福祉・医療・テクノロジーを融合させ、多様な人々と社会とを結ぶアートを介したコミュニケーションを用いて、「文化的処方」を開発し、孤独孤立および精神的貧困の解決に取り組み、「こころの豊かさ」のある社会を創造します。

APPROACH

実現のためのアプローチ

実現のためのアプローチイメージイラスト

本拠点ではアートと福祉・医療・テクノロジーを融合させ、多様な人々と社会とを結ぶ「文化的処方」(社会的処方の援用)を開発し、孤独孤立及び精神的貧困の解決に取り組みます。これにより、「こころの産業」を創出し、幸福度の向上、生産的活動に参加する人口の拡大、社会保障支出の縮減及び、健康状態の回復・予防に係る継続的な効果を達成します。

POTENTIAL

拠点の強み

拠点の強みイメージイラスト

文化芸術機関、科学技術の開発に関する企業や医療福祉機関などが幅広く連携し、領域横断的かつ創造性の高い研究拠点体制が取れています。福祉機関との連携は、本拠点の研究活動とステークホルダーとをダイレクトに結びつけ、社会的ニーズを的確に捉えることを可能にしています。また、全国の美術館など文化施設と連携したプログラムの設計や、国内外の作品の活用について豊富な経験を持つ国立美術館がこの分野を推進することは、開発したテクノロジーを社会実装する上で大きな強みとなります。

パートナーシッププロジェクト

本拠点には、ビジョンの実現を支えるパートナーシッププロジェクトがあります。
東京藝術大学は全学が一体となり拠点ビジョンの実現に取り組みます。