個々人が抱える諸課題や社会との関係性、地域の文化芸術資源や場所の特性などを踏まえ、アート活動と医療・福祉・テクノロジーを組み合わせ、その人がその人らしくいられるレジリエントな場所やクリエイティブな体験を創り出す。それによって、楽しさと感動を生み出し、心が解放され、人と人との緩やかなつながりや心地良いコミュニケーションを自然と発生させる。個人の対象には、活動する意欲や幸福感の増進および健康状態の回復・予防に係る継続的な効果を、面的な対象には、寛容性や包摂性の向上に係る効果を与えようとする手法・方法・システムと定義しています。
今ここにあることに集中し、
目の前の体験に気づくこと。
それにより単なるリラクゼーション
ではなく、心の豊かさを育む。
多様な視点を獲得することで
一つの
見方にこだわらず、
「こうしなければ
ならない」から
「こんな選択肢もある」へ。
自分の
感情や価値観に気づけるように
なり、
自己理解が深まる。
過去や未来への想像を
行き来することで
直線的な
日常的時間から解き放たれる。
未知のものに出会ったときに感じる
畏敬の念や感動により、自分を超えた
大きな存在や美しさとのつながりを
感じられる。個人的でありながら
普遍的な体験ができる。
多様性に配慮する
態度や心持を育む。
これまでの関係性の違った
かかわりに
気が付いたり、新しい
関係性をつくる
ことに行動が生まれる。
「文化的処方」は、医療・文化施設・地域のコミュニティが連携し、まちにある多様な文化活動へ人々をつなぐ取り組みです。
この2つのモデルは、「文化的処方」をより身近に感じてもらい、「文化リンクワーカー」を通して様々な文化活動に参加する流れを生み出すことを目的とし、アート活動や創作活動を通して、心身の健康づくりや孤独・孤立の予防をめざします。
文化で地域をつなぐ新しい仕組み ― まちの文化資源を活用し、人と人のつながりや心身の健康を支えるモデルです。
銭湯、理髪店、飲食店、学校など、まちのタッチポイント・医療クリニックから、美術館を経由してまちの文化資源につなげる仕組みを示しています。文化リンクワーカーが橋渡し役となり、住民に文化資源を紹介。様々な文化活動につなげる仕組み化を通じてQuality of Communityの形成を目指します。
地域で実施される健康診断の場を活用し、文化的処方ツールキットの配布を通じて、文化的処方を住民に伝え、文化活動への参加につなげる仕組みを示しています。
健康診断は、住民が毎年受診することができる機会であり、心身の状態を確認する"入口"でもあります。その場で医療的な検査と合わせて、「文化活動が健康に寄与すること」の重要性を伝えることで、「文化的処方」の理解や参加のきっかけを広げることを目指します。
モデル地域における本質的な
課題の洞察に基づく、文化的
処方のプロトタイピング(試行)

文化的処方の
地域実装
モデルを複数創出

・文化的処方をパッケージ化し
他自治体や福祉医療に導入
・対象層を他世代や多文化共生
へ拡大

・文化的処方を海外の連携機関
にも展開
・「こころの産業」の創出による
社会変容をトリガー

取手市(茨城県):アトレ取手「たいけん美じゅつ場」にて「アートで社会を考える講座」の実施
浦安市(千葉県):地域課題をアートを通じて市民と取り組み、コミュニティを形成 台東区(東京都):コミュニティホスピタル同善病院にて利用者への文化的処方の実施 川崎市(神奈川県):「まちと人」「鑑賞」「ケア」の実践プログラムや「ことラボ」でことラーが始動 名張市(三重県):まちの図工室が始動し外部の若者との多世代交流創作活動などを実施 愛媛県:アートコミュニケータ「ひめラー」の活動が始動 熊本市(熊本県):市職員がDOORプログラムを受講し、行政主導で町全体に文化的処方を浸透小値賀町(長崎県):2025国文祭にて多様な歴史・文化が息づく世界遺産の五島島小値賀町で文化的処方の実践 国民文化祭2025
岐阜県:2024国民文化祭を契機に文化リンクワーカーを育成 国民文化祭2024石川県:障がいのある小・中・高校生を対象に「ミライへ繋ぐ音楽会」を例年開催 国民文化祭2023
取手市(茨城県):アトレ取手「たいけん美じゅつ場」にて「アートで社会を考える講座」の実施
浦安市(千葉県):地域課題をアートを通じて市民と取り組み、コミュニティを形成 台東区(東京都):コミュニティホスピタル同善病院にて利用者への文化的処方の実施 川崎市(神奈川県):「まちと人」「鑑賞」「ケア」の実践プログラムや「ことラボ」でことラーが始動 名張市(三重県):まちの図工室が始動し外部の若者との多世代交流創作活動などを実施 愛媛県:アートコミュニケータ「ひめラー」の活動が始動 熊本市(熊本県):市職員がDOORプログラムを受講し、行政主導で町全体に文化的処方を浸透小値賀町(長崎県):2025国文祭にて多様な歴史・文化が息づく世界遺産の五島島小値賀町で文化的処方の実践 国民文化祭2025
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共創拠点では、そこにいるだけで人が回復できるようなレジリエンスの高い場所、つまり「Quality of Community」の形成を目指しています。Quality of Communityの形成のためには、一人ひとりに対応する文化的処方を、より広く社会全体で対応できる「こころの産業」にまで発展拡大していく必要があります。
「こころの産業」には、さまざまなテクノロジーが活用できる可能性があります。一方、AI時代に突入していく現代だからこそ、本当に人を幸せにするテクノロジーが求められています。共創拠点では、アートが持つ、多くの人の共感を生み出す力によって、人間とテクノロジーのコンヴィヴィアルな出会い方を探求・開発していきます。
ART共創拠点が開発する「文化的処方」をもっと知っていただくコンテンツをご紹介します。