個々人が抱える諸課題や社会との関係性、地域の文化芸術資源や場所の特性などを踏まえ、アート活動と医療・福祉・テクノロジーを組み合わせ、その人がその人らしくいられるレジリエントな場所やクリエイティブな体験を創り出す。それによって、楽しさと感動を生み出し、心が解放され、人と人との緩やかなつながりや心地良いコミュニケーションを自然と発生させる。個人の対象には、活動する意欲や幸福感の増進および健康状態の回復・予防に係る継続的な効果を、面的な対象には、寛容性や包摂性の向上に係る効果を与えようとする手法・方法・システムと定義しています。
共創拠点では、そこにいるだけで人が回復できるようなレジリエンスの高い場所、つまり「Quality of Community」の形成を目指しています。Quality of Communityの形成のためには、一人ひとりに対応する文化的処方を、より広く社会全体で対応できる「こころの産業」にまで発展拡大していく必要があります。
「こころの産業」には、さまざまなテクノロジーが活用できる可能性があります。一方、AI時代に突入していく現代だからこそ、本当に人を幸せにするテクノロジーが求められています。共創拠点では、アートが持つ、多くの人の共感を生み出す力によって、人間とテクノロジーのコンヴィヴィアルな出会い方を探求・開発していきます。